2011年3月30日水曜日

あっちっち~~~~

もうすぐ3月が終わります。はやいものです。
みなさまいかがおすごしでしょうか?
私は元気です。おととい、うちが火事になりかけましたが・・・・・・・・。


我が家、模様替えが不可能なほどちいさいんです。
キッチンという名の調理台は窓のまえ。窓はガラスがないので、直射日光があたりっぱなし。
そんな状況の我が家。ガスのホースが暑さで変形していたようです。
日本のカレーをつくり、るんるん♪でご飯を炊いていたら・・・・・・・・・
『ぼはっ!ぼ~~~~~~~ご~~~~~~~~~~しゃ~~~~~~~』
と、ホースから炎がでてきました。壁と天井が炎でみえなくなって、若干パニック。
水をぶっかけ、そして元栓をしめ。
カーテンも燃えず、被害はたまねぎ1個、かご、ホースのみ。
長屋ってこういうときに助けがくるのかと思いきや、全員いなかった・・・・・・・・・・。
まあ、被害もなく、ホースも新調して、ようやくさっきカレーをおもいっきり食べました。あ~~幸せ♪


そんなエキサイティング?なわたしの生活も、学生デモにより、活動先を失い、まったくの暇人。
毎日環境省にいることが私の唯一の苦痛なので、幼稚園の先生とおしゃべりしたり、幼稚園の園児と遊んだり、
女性グループの活動を見に行ったり、子供にマンゴーを取ってきてもらってたべたり。
たまにマンゴーの下で寝ている会長を脅かしたりして遊んでいます。
環境省の長屋には、現在セバスチャンの奥さんと今日4ヶ月を迎えた赤ちゃんのメリッサがいるので、
一緒に料理したり、メリッサと遊んだりしています。
ほぼ、遊んでいる?かもしれません。


幼稚園の園児は『なんで学校ないの?』と毎日きいてきます。
なんて説明しようかな~と思っていたけど、結局『あんぽんたんなおにいさん、おねえさんが学校きらいだからだよ』って
説明してしまい、説明からなんかの弾みで、うちの園児たちはあんぽんたんという日本語をすっかり覚えてしまいました。
またいけない教育をしてしまった・・・・・・・・。
いかんいかん!


幼稚園の先生たちは日本では学校いきたくても地震で学校なくなっちゃった子がたくさんいるのに、うちの学生はなにやってるんだ!と言っていました。
ほんと、そのとおり!
みんな、いい加減、勉強しましょう!学生の本業はデモではありません!勉強ですよ~!
と、言ってやりたい!


では、また!なんぷれ~
セバスチャンの愛娘メリッサと私。後ろは環境省の長屋です。
メリッサは今日で4ヶ月になりました!



2011年3月27日日曜日

『つわもの会長』の巻


今日はうちの女性グループSAIN DONEのメンバーの話をしたいと思います。
SAIN DONEのメンバーは22名。みんなREOに住む女性です。そしてグルンシ族。
みんなお母さんです。年齢は22歳から?歳まで。
けっこう親戚同士が多く、結束がかなり強いのがうちのメンバーの長所であり、短所でもあり。
主張のつよい人ばかり。そして私より皆人生経験豊富なんで、尻に敷かれっぱなし・・・・・・(苦)

ビニール製の袋をリサイクルして作品を作っています。
いわゆるスーパーの袋です。各商店で集めたり、道で拾って洗って再利用し、それをほそーく切って、
鈎針で編んでいきます。
そんなメンバー内では編み物しながら散歩が大流行♪。
街角でなが~いビニールがひょろひょろひょろ~歩いています。すると、頭にたらいをのせ、子供をおぶい、
そして編み物しながら家路につくうちのメンバー。

『ゆき~げんき?あついわね~』と、うちのメンバー。
『あついわね~ってそれ、危険じゃない?』と、わたし。
『でも、雨季までにバッグたくさん作らないと雨季は農業で忙しいから』と、うちのメンバー。
まじめすぎる・・・・・・・。まじめすぎる・・・・・・・・・・・・。

会合では殴り合いの喧嘩になるくらい白熱討論するし、がめついし、どんだけ強い女性なんだ!と常日頃思っているけど
まじめ。
講習会中には、自宅から環境省まで3キロの道のりを編みながら通ったつわものもいます。

しか~~~~~~~~~し!

うちのメンバーの一番つわものは『会長』です。

レレ語でファミーナは長老という意味。ファミーナと呼ばれる彼女。本名はエヤラさん。
私は、彼女には日本語で『かいちょ~=会長』って呼んでいます。
年齢不詳。最年長であることは間違いなし。年齢を尋ねると『1000歳』とか言うし。
フランス語は98%わかりません。
歯、残念ながらありません。
酒、きれると震えます。これ、ほんと。編み棒ががたがた言う・・・・・・。
足、かかとばりばりです。
踊り、大好き。結婚式では自分が主役。知らない人の結婚式にもいきます。だれもよんでないっつーの!
食、こだわりません。酒くれ、酒。これが台詞。

そんな長老。講習会でこっぴどくわたしに説教をうけました。もちろんレレ語の通訳を介し。
5日間あった講習会。編み物が他のみんなに比べ、ゆっくりペースの長老は、みんなと比べられたくないからと
すみっこにぽつんと座ってもくもくと編んでいました。わからなければ先生に質問し、一生懸命でした。

しか~~~~~~~~~~~~~~~~し!
最終日。みんなでできあがった作品を見せ合い、先生の総評が始まろうとしたとき、長老がいない!
失踪・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
荷物もおきっぱ、作品も中途半端。みんなで心配して環境省内をぐるぐる探す。しかし、いない。

あ~~~~~~~~~~~~~!

と、環境省の玄関でジェルメンの叫び声が聞こえたので出てみると、なんとお向かいにある伝統酒ドロのキャバレーで
男性に混じって飲みまくっている、会長。
しかも、男性陣の話ではなんとなんと2時間飲んでいるとのこと。
気づかなかった私たちもいけないけど、これには私カンカン!

『会長。みんな最終日でがんばってんだから、最後までやろうよ』と、かなりやさしく言ったつもりの私。
『あたしゃ編み物むいてたいんだ』と、会長。完全に子供にもどってる。
『お金かせぎたいから女性グループ入ったんでしょ?がんばんなきゃ』と、激をとばす私。
『ゆき、金はほしいんだ。でも酒ものみたいんだ』と、会長。
『楽してお金稼ごうとしてるなら会長やめていいよ』と、ついキレてしまったら、会長泣いちゃった。
『ゆき~がんばるからみすてないでおくれよ~』と、腕をつかんで言う始末。
あら~まずい。
『会長。会長いないと盛り上がんないからたのむよ!』と、私が言うと、けろっと泣き止んだ!

お~~~~~~うそ泣きか~~~~~~い!!!!!!
しゃっくりしながら編みものを再開した会長。

見た目長老だけど、きっと中におっさんと子供がいる!そう思います。
REOにいらした際にはぜひ、会長宅をご案内します。困ったちゃんだけど、すごいおもしろいから。

では、さいごに会長のいつもの台詞を。
『めるち~』
唯一知っているフランス語。でも、歯ないからめるち~になっちゃうの。これ、生できくとやばい!

ではでは、なんぷれ~~~~~!(またね)
左 会長のむすめ    右 うわさの会長

2011年3月26日土曜日

ごぶさたしてます。

みなさま、いかがおすごしでしょうか?
気がつけば3月も終わりを迎えようとしています。

311日に発生した東北地方太平洋沖地震から2週間がたちました。
前代未聞の大きな自然災害により、多くの方々が被災にあわれ、そして現在もその渦中で大きな苦しみの中、通常通りの生活を送ることができない方々がたくさんいることを、西アフリカの小さな内陸国ブルキナファソでも映像やラジオなどで確認しております。
本当に心よりお見舞い申し上げます。
私自身何もできないことにがふがいなく、またこんなにもブルキナファソと日本の距離を恨めしく感じたことはありませんでした。

311日、私は女性グループSAINDONEの技術講習会の4日目。架橋をむかえていました。
TVもなく、ネット環境の乏しい長屋ではオンタイムで情報を得ることができず、私は朝講習会の準備をしている最中、同期からの電話で地震のことを知りました。

実は、日本を去るときに一番恐れていたのが自然災害でした。
でも地震のないブルキナで生活して9ヶ月、すっかり地震というもの自体を忘れていた私にとっては、大きな衝撃が走りました。
環境省の局長の家でTVの映像を見たときには、仙台の町が津波で飲まれる様子、水戸の道路に大きな亀裂が入り人々が右往左往している様子、東京の様子が流れましたが、映画かCGをみてるのではないか?と錯覚したほどでした。
ありがたいことに、私の両親、主人の両親とすぐに連絡をとることができホッとしましたが、主人と連絡がつかなかったので、正直仕事中も上の空。女性グループのメンバーも事態の大きさを知り、みんなで丘の上にある教会にお祈りに行ってくれたりしました。

地震から2週間、いろいろ考えました。現地の人がたくさん応援メッセージをくれるので、それをブログにアップしようかな?と思ったり、講習会の様子を書いたらみんなが少しでも元気になってくれるかな?と思ったり。
でも、どうやって言葉にすればよいかわからず、なんとなく毎日が過ぎていってしまいました。
ごめんなさい。

2011年はなんだかよくないのでしょうか?リビア、エジプトといった北アフリカではデモが激化しているし、平和なブルキナでも民衆デモ、学生デモが相次いでいます。お隣のコートジボワールでは政治情勢が悪化の一途をたどり、多くの人が犠牲となっています。同僚セバスチャンの家族はみんなコートジボワールにいます。
お父さんや兄弟は毎日銃声から逃れるようにして家を転々としているそうです。
昨日はめずらしく私とセバスチャン二人がオフィスで一日中一緒に仕事をしました。
私がオフィスに一日中いるのは8月以来です。いつも幼稚園にいますので・・・・・・・。
二人でなんとなく暗い雰囲気の中スタートしましたが、セバスチャンは『俺たちは自分たちの今の生活をとめちゃいけないんだ!ゆき、わかるか?笑いたいときに笑って、泣きたいときに泣いて、隣にいる友達た困っていたら助けて・・・・・・そういう普通の生活をちゃんとしないと、みんなが普通にもどらないんだ!』
って、選挙演説のように語っていました。

納得。たしかに納得。

今ブルキナファソにいる自分にしかできないことをしようって思いました。
自分の活動で少しでも明るい気分になったり、異国のことを聞いて、見て、楽しくなってくれる人がいるなら、
明るいニュースを発信しよう!そう思いました。
そう思ったら、気持ちを伝えたい!そう思ってブログを久しぶりに更新したくなりました。
長々書いてしまったので、講習会のいろんな話はまた明日お伝えします。
うちのメンバーはつわものぞろいなのできっと、みなさんの顔がほころぶような面白いネタがあるかもしれません。
おたのしみに!

最後に、今回の地震を機に、地震しくみや地震自体をまったくしらないブルキナファソの子供たちに環境教育を通して自然災害のこと、自然のしくみについて話ができるよう、今後活動していきたいなと思います。
そして、自分のこの気持ちをなんらかの形として実現できるよう努力します。
長々書きましたが今日はここまで。
今日26日土曜日はサンギエ県REO市名物年に一度の野菜祭りです。サンギエ県の野菜職人1位を決定する大会です!
ではでは!またね!ぼんそわれ~♪


講習会の様子、みんながもっているバッグは、買い物ビニール袋いわゆるスーパーの袋を
再利用して、鈎針で編んで作っています。5日間の講習会、中には5つ作品を作った人も!
みんな暑い中、8時から14時までがんばりました~☆

2011年3月2日水曜日

『泣き虫ゆさん』の巻

私はけっこう泣き虫である。

冒頭から、なんの告白やら・・・・・・・・。すみません。でも、事実。
そして、
私はけっこうキレる。
冒頭から、またもやなんの告白やら・・・・・・・・・。すみません。でも、これも事実。
そしてそして、頑固。
文だけ見ると、けっこう最悪なキャラクターではなかろうか・・・・・。(沈)


※子供のころから、給食で卵が出るたび号泣。だいっきらいだったんです。こっそりランドセルに入れて持って帰って。ひとつ年下の妹に卵の克服レッスンをしてもらったり。
公園で高いところからジャンプできなくて泣いたり、うわばき左右反対にはいてて、授業中友達に指摘されてはずかしくて泣いたり。けっこうそういうタイプでした。




なんでこんな告白してるかって、今日号泣したからです。
はじめて、ブルキナベの前で号泣してしまいました。そのブルキナべはロザリ姉さん。
原因はまあいろいろなんだけど・・・・・・・・。


外国人に慣れていないREOで1人、生活しているだけでもけっこう体力も精神力も使いますが、
それが活動となるとまたその苦労が2倍、3倍と膨れ上がります。
私と一緒にいるだけで、ロザリやセバスチャンは周りの人間から『ゆきからお金をもらっている』という
変な噂を立てられたり、そういう目で見られているんです。それでだいぶショックを受け・・・・・・・。
さらに女性グループでは、現地語で話をしているので、私にはまったく理解ができないんだけど、時に
フランス語になると、話の内容が嫉妬だったり、私がある人の作品をほめたりすると、私とその人で賄賂があるのではないか?とあらぬ話になったり。
世間話で話したことが100倍くらい大きくなって、さらにはそれが嘘だったりして・・・・・・・。
私が親切でやったことも、あとあと大きな妬みの種になったり。
こんな状況でよくまあ、ロザリは女性グループの代表やっているよな~って日々関心するけど、


とうとう私はストレスに耐えられず、そのストレスをうまくREOで発散することができず、とうとうロザリの前で号泣。話していると、フランス語でうまく説明できずくやしい、でもロザリに相談にのってほしい!そう思うから余計悔しくてとめどなく涙がでてきました。
ロザリは隣で一生懸命わたしのつたないフランス語でも理解してくれ、ブルキナの習慣や女性特有の問題、REOの民族的考え、その民族的なつながりから起きる問題点を切々と話してくれました。
ロザリのだんなさんも、いつもへらへら笑っている私が号泣しているもんだからびっくりしたようで、一緒になって話をきいてくれました。
『ゆき、あたしが近所の女性とつるんでいるところ見たことないでしょ?』とロザリ。
私は鼻をすすりながら、たしかにそうだな~と思ってうなずくと、
『私は噂したり、おしゃべりばっかりしているのだいっきらいなの。あたしがなんと言われててもいいから、とにかくあんたはこのブルキナのシステムをしっかり受け入れて強くなりなさい。あんたは私と同じ誕生日でひとつ下で、初めて会った日からあたしの妹だよ、って言ったでしょ?あんたが泣いたり悩んでいたりすると私は日本のお母さんに顔向けできないよ、そういう気持ちで私は一緒にいるんだから。』とロザリ。


さらに号泣する私。


この人はやっぱり、他のブルキナの人とはちがうな、と感じました。
毎日一緒にいると、億劫になったりすることもあるけど、今日ほどロザリの存在をありがたいと思ったことはありませんでした。


これからも私は、複雑な女性コミュニティーの中で仕事をしていかなくてはなりません。
システムの全貌、女性たちの腹の中が明らかになった今、自分の行動や言動をアレンジすること、信じすぎないこと、でもなるべく同じ姿勢でいることをさらに心がけなければいけないな~と思っています。
肌の色が違うけど、心はみんなおんなじ人間だ~!なんて、きれいごと。だと思う。これ、私の意見ね。
やはり、私は先進国から来た人間で、みんなよりもいい生活はできているし、ブルキナベにはなれません。100%理解しあうなんて到底無理。
なら、まずはシステムを受け入れて、考え方を受け入れて、聞き流すときは聞き流す。受け入れるときは受け入れる。という柔軟な人にならなくちゃいけないな~とおもいます。


トマトを冷凍保存しながら、なんであんなに泣いたんだろう?と不思議になるくらい良く泣きました。
最終的にロザリに泣き虫って言われました。
今書きながら、昔おじいちゃんにも泣き虫って言われたことを思い出して、歯がゆい気持ちです。


でも、言いたかったことが言えてすっきりしたので、良かったです。


泣き虫は今日で卒業じゃ♪(願望)

うちのコロッケ先生。※現在5ヶ月半(推測) ♂
暴れん坊ですが、私の愚痴をきいてくれる大切な家族。
コロッケ~おいで~という日本語とご飯だよ~という日本語は理解している。