アワー!ジャワネ!インゲー! おなかいっぱい作ったリゾットを食べたばかり。
もう苦しくて苦しくて、大好きな懐メロを聞きながらウトウトしてしまいそうです。
ああ~幸せ♪
環境省、朝からヤギに注射して、局長に書類を提出。環境省のパソコンはぶっ壊れている上に、ウィルスまみれで、本当に危険です。
今は私のパソコンが生命線です。20日からKAYAで研修のあるセバスチャンのために書類を作ったり、なんだかあわただしい!
そこに、森林官のサノン「ゆき、悪いんだけど、ゆきの頼んだ家具、こないわ!」
一ヶ月まったんですけど?一ヶ月、コンクリートの床にゴザをひいてご飯を食べ、手芸をし、家具をいまかいまかと待ち続けた、けなげな成田由記28歳。
さすがに私もぶちぎれました!
「自分がやってあげる!って言ったのに、こないわ!じゃないでしょ!ごめんなさいとか、代わりにほかの手段を考えたとか、もう少し大人の対応があったんじゃないかい?」と、まあ、こういうニュアンスのことを、知っている単語、英単語をフランス語っぽくして言ったり、しまいには日本語で怒ったわけです。
要は、彼が悪いわけではなく、家具の職人が今は雨季で樹の質が悪いから今は提供できないということだったのです。
まあ、言い訳のような気もしますがそういうことでした。
しかし、サノン、さすがに私を不憫に思ったようで、テーブルを家具やにオーダーしてくれました。ご飯食べる用の小さい机。しかも日本円で300円で用意してくれました。REOの家具やさんは私のために速攻で作ってくれました。
とってもかわいい!正座するとちょうどよい高さで、クッションを用意して座ったらベスト♪
さっそくテーブルクロスをひいて、部屋においてます。
そうそう、今日は素敵な出会いがありました。それは、ドイツの技術協力団体gtzです。
ブルキナの首都ワガドゥグの大学近くにオフィスをもち、主に生活環境改善のために技術協力をしているようです。
ここで働くマダムトラオレがサノンの友人で、環境省にやってきました。
理由は女性たちに、改良かまどを普及するためです。
なぜ、いきなりきたのか?背景はこんなかんじ♪
うちのサノンは郡局長として、木炭の販売や枯れ木の販売も取り締まっています。
環境省は木を荷馬車一台約6500Fcfaで販売しています。
これは日本円で1500円くらい。買っていくのは女性です。料理用ではなく、ほとんどがブルキナ伝統酒のドロを用意するためです。統計でも、環境省の材木を買っていくのは60%以上がドロを用意する女性です。
REOにはドロティエといって、このドロを飲む立ち飲み?スタンドバー?が60箇所あるそうです。
私もよく飲みますが、REOのはおいしいんです。
ドロはモロコシが原料です。穀物栽培の盛んなREOではドロは水のごとく飲まれます。
ドロは手間がかかる上に、たくさん煮出すので、材木の使用量が半端じゃないのです。
荷馬車一台なんてあっという間に使ってしまい、しかも今の時期は雨季だから女性は山にはなかなか入れません。材木の料金は高いので、女性の稼ぎは費用対効果からすると本当に微々たるものです。
そこで、環境保全の観点、女性の経済支援のために、マダムトラオレの働くドイツの協力団体に声をかけたのです。
マダムトラオレと一緒にドイツ人のレイカさんという技術顧問がいらっしゃいました。
レイカさん、19年ブルキナで働いているそうです。9ヶ月ブルキナ、3ヶ月ドイツというサイクルで一年を過ごしているそうです。
きれいなフランス語を話し、ドロをぐいぐいのみます。
ドイツ人だからビールと同じ感覚なのか、すごいぐいぐいのむ!
彼女は伝統酒のドロは穀物の利用観点からも、観光資源としても非常に重要であると考えているそうです。そして、現在の砂漠化の現状もあり、やはり材木利用を見直さなくてはいけない!ということで、改良大型かまどをいろんな地域の女性グループに普及活動しているのです。
かまどはブルキナの粘土質層の土でつくられています。日本のかまくらみたいな形を想像してください。その上部に3つ穴をあけ(なべ用)中が蒸し風呂のようになります。
保温効果はもちろん、材木利用率が53%カットしたという実績があります。
実際、わたしもボボデュラッソでこのかまどでドロを用意しているのを見ました。
私は環境省の人間として、彼女たちにくっついてREOのドロティエ見学をしたり、ドロを飲んだりしました。
REOの女性は残念ながらほとんどフランス語ができません。だから、マダムトラオレがグルンシに訳したり、サノンがジュラ語やモレ語やグルンシを並べて訳します。
私は、おぼつかないフランス語で質問しまくり、最後には英語を使って意見をいってました。
じゃあ、最終的にいくらでかまどつくれるんだ!というはなし。
約30000Fcfa。日本円で6000円です。
これを支払えば、かまどが出来上がり、さらには経済効果が望め、費用対効果もアップ!
そして、女性の肉体労働が軽減されます。
私は「かなりやすくできるんですね!」と、レイカさんに言いました。
レイカさん「やすいと思うのは、わたしたちだけです」
周りをみて、びっくり!
話をくいいるように聞いていた女性たちが、値段をきいたとたんにシーンと静まり返っていました。
REO代表のマダムバムニが、「そのお金を払ったら生活できないわ」
これを聞いたときに、技術協力、啓発の難しさ、壁のようなものを見た気がしました。
レイカさんは、REOのような小さなコミュニティーは雇用に恵まれないので、収入が不安定だから、なかなか普及しないというのです。
15キロ離れた第三の都市クドゥグでは大反響だったそうです。
でも、REOでは長い目でみて、1年後くらいに連絡がきたらいいな~って言ってました。
彼女は私がJICAの子ってわかっているので、帰り際にワガドゥグにあがってきたら一緒に食事しましょうと、名刺をくれました。
初めて技術提供するために新しい土地に入る苦労を少し話したんです。環境省の縦社会にうんざりしているとか、生活面やら・・・・。話やすい人だったからというのもあったけど、同じ外国人としてきいてほしかったんでしょう。わたし、ぺらぺら話してしまいました。
レイカさんもマダムトラオレも、イベントがあったら誘うからメールをくださいね。とやさしく声をかけてくれました。
毎日、植物観察して、学名覚えて・・・という生活も大切なわたしの仕事なんだけど、なかなか外にでられない環境なので、本当に今日はたのしかった!
レオネーズにたくさん出会えたし、gtzとの出会いは今後の私にとって大きなものになりそうです。
どこでどんな出会いがあるかわかりません!
仕事がたいしてなくても、やはり、定刻で働くって大事です。
毎日5種ずつスケッチして、学名を覚えているわたし。日焼け止めがなくなってしまいました。
明日からは帽子に長袖でスケッチです。
写真がアップできたらいいな~!
ではでは、またね!
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